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GHS ラベルを無料で作る方法:Excel テンプレートの落とし穴とオンライン生成ツールの使い分け

更新日 2026-09-04 · ParityLabel 編集部

「GHS ラベル 作成 無料 エクセル」で探している方の多くは、手元の SDS を見ながら Excel のテンプレートに絵表示と文言を貼って印刷しようとしています。それ自体は可能ですが、監査や取引先チェックで指摘される不備の大半は、この作り方に起因します。この記事では Excel で作るときに何が起きるかを具体的に挙げ、オンライン生成ツールとどう使い分けるかを整理します。

この記事の要点

  • Excel 自作で多い不備は絵表示の変形・赤枠の色・注意喚起語の重複・文言の転記ミス・サイズ不足・SDS との不一致の 6 つ。
  • 絵表示は黒いシンボル・白地・赤い菱形の枠。画像を伸縮させない、モノクロで印刷しない。
  • 注意喚起語は「危険」か「警告」のどちらか 1 つ。両方書かない。
  • 分類(または UN 番号)から自動生成するツールを使えば、絵表示・H 文・P 文の選択ミスがなくなる。Excel は供給者情報や品番の差し込みに向く。

1. Excel テンプレートで起きやすい 6 つの不備

不備何が起きるか対策
絵表示の変形セル幅に合わせて画像を伸ばし、菱形が長方形に近くなる縦横比を固定。SVG のまま配置し、1 辺を指定して拡大縮小
枠の色モノクロ印刷やコピーで赤枠が黒くなるカラー印刷。赤枠はラベル台紙に先刷りし、文字だけ後刷りする方法もある
注意喚起語の重複「危険」と「警告」を両方載せる分類の中で最も厳しい方 1 つだけ。「危険」があれば「警告」は書かない
文言の転記ミスH 文・P 文を手打ちして番号と文言がずれる規定文言をコピーし、番号は書かなくてもよい(書くなら一致させる)
サイズ不足内容を詰め込んで文字が 1 mm 台になる容器容量に応じてラベルを大きくする。読めない注意書きは表示していないのと同じ
SDS との不一致SDS を改訂したのにラベルが古い分類のままSDS 第 2 項を基準にラベルを再生成する運用にする

2. 表示項目のおさらい(JIS Z 7253)

  1. 製品の名称(化学品名または製品名)
  2. 絵表示(該当する GHS ピクトグラム)
  3. 注意喚起語(「危険」または「警告」)
  4. 危険有害性情報(H 文)
  5. 注意書き(P 文:安全対策・応急措置・保管・廃棄)
  6. 供給者の特定(名称・住所・電話番号)
  7. そのほか法令で求められる事項(安衛法表示では「人体に及ぼす作用」「貯蔵又は取扱い上の注意」など)

法令ごとの違いはJIS Z 7253 と安衛法・化管法・毒劇法の記事にまとめています。

3. 使い分け:生成ツールと Excel

工程向いている手段理由
分類 → 絵表示・注意喚起語・H/P 文の決定オンライン生成ツールUN 番号か分類を入れれば規定の組み合わせが出る。選び間違いがない
供給者情報・品番・ロットの差し込みExcel / ラベル印刷ソフト製品ごとに変わる部分の一括処理が得意
絵表示の配置・印刷データ化生成ツールの SVG/PDF 出力ベクターなので拡大しても滲まず、赤枠の比率が崩れない
多品種の一覧管理Excel分類結果の台帳として使い、ラベルは台帳から生成する

実務でうまくいく流れ:SDS 第 2 項の分類を生成ツールに入力 → SVG または PDF で出力 → 供給者情報を固定した台紙に印刷、あるいは Excel の差し込み印刷で品番だけ重ねる。絵表示と文言を Excel で「手で組む」工程をなくすのがポイントです。

4. 印刷前の 8 項目チェック

  1. 製品名が SDS と一致している。
  2. 絵表示が SDS 第 2 項と同じ種類・数で、重複がない。
  3. 絵表示は黒・白地・赤枠で、縦横比が 1:1。
  4. 注意喚起語は 1 つだけ。
  5. H 文・P 文が規定文言どおり(省略するなら根拠がある)。
  6. 供給者の名称・住所・電話番号がある。
  7. 容器の大きさに対して文字が読める(実物を 30 cm 離して読めるか)。
  8. 耐薬品・耐水の素材で、剥がれ・にじみが出ない(合成紙 + ラミネート、または PET)。

分類から GHS ラベルを自動生成

UN 番号または GHS 分類を入力すると、絵表示・注意喚起語・H/P 文が規定の組み合わせで並びます。供給者情報を加えて SVG・PNG・PDF で出力。 ツールを開く →

参考資料

本記事は以下の一次資料に基づいています。実務では最新版をご確認ください。

よくある質問

GHS ラベルは Excel で作っても法的に問題ありませんか?

作成手段に決まりはなく、JIS Z 7253 が求める表示項目(製品名、絵表示、注意喚起語、危険有害性情報、注意書き、供給者情報など)が正しく入っていれば Excel でも構いません。問題になるのは手段ではなく内容で、絵表示の変形や色、文言の転記ミス、SDS との不一致が不備の原因になります。

Excel テンプレートで一番多い不備は何ですか?

絵表示の扱いです。画像をセルに合わせて伸縮すると菱形が歪む、モノクロ印刷で赤枠が黒くなる、画像解像度が低く印刷で滲む、の 3 つが多く、いずれも JIS Z 7253 の「黒いシンボル・白地・赤い枠」の要件を満たさなくなります。絵表示はベクター(SVG)のまま、縦横比を固定して配置してください。

オンライン生成ツールは何を自動でやってくれますか?

UN 番号または GHS 分類を入力すると、該当する絵表示、注意喚起語(「危険」か「警告」のどちらか 1 つ)、危険有害性情報(H 文)、注意書き(P 文)を規定の文言で自動的に並べます。供給者情報と製品名を入れれば SVG・PNG・PDF で出力でき、赤枠付きの絵表示が正しい比率で入ります。

小さい容器で全項目が入らないときは?

容器が小さくて全項目を載せられない場合は、折り込みラベルやタグ(吊り札)を使う、外装に全項目を表示して内装には製品名と絵表示を残す、といった方法が取られます。絵表示を見えないほど縮小して無理に収めるのは避けてください。