リチウム電池ラベル作成ツール
リチウム電池取扱ラベルをオンラインで作成できます。赤の斜線枠+黒の電池/炎の記号+国連番号+連絡先電話番号を、航空輸送(IATA DGR)で一般的なレイアウトどおりに描画します。UN3480・UN3481・UN3090・UN3091 に単独でも併記でも対応し、標準サイズ 100×100mm と縮小サイズ 105×74mm を選べます。ベクター SVG または印刷用 300 DPI の PNG でダウンロードできます。
該当する国連番号(複数選択可)— 混載の場合は選んだ番号が横に並んで表示されます
この貨物に含まれる電池について情報を提供できる、実際につながる番号を記載してください。通常は荷送人またはフォワーダーの 24 時間対応の連絡先です。
ラベルのサイズ
プレビュー
100 × 100 mm
SVG はベクター形式の原稿ファイルです。どんなサイズに拡大しても画質が劣化せず、印刷会社への入稿や Illustrator/CorelDRAW への読み込みにそのまま使えます。
PNG は選択した実寸に合わせて 300 DPI で書き出されます(100×100 mm なら約 1181×1181 px)。そのまま印刷したり、ラベルのテンプレートに貼り込んだりできます。
赤い枠は必ずカラーで印刷してください。白黒プリンターでこのラベルを印刷してはいけません。
サイズの要件
最小 100 × 100 mm。梱包が小さすぎる場合に限り 100 × 70 mm を下回らない範囲で縮小できます(市販の 105 × 74 mm ロールラベルがこれに該当します)。赤い斜線の枠は幅 5 mm 以上が必要です。
必須の 3 要素
- 黒色の電池パック+炎の記号
- 中身と一致する国連番号
- 貨物の情報を提供できる、実際につながる電話番号
おすすめの材質
外装の段ボールは長距離輸送で擦れや雨にさらされるため、PP や PET などの合成紙タック材をおすすめします。引き裂きに強く、耐水性があり、赤色が褪色しません。ロール巻きで供給するので、自動ラベラーにそのままセットできます。
1. リチウム電池取扱ラベルが必要な貨物
リチウムイオン電池またはリチウム金属電池を含む外装梱包は、除外規定(該当する IATA DGR 包装基準のセクション II、または IMDG コードの同等の規定)に基づいて輸送する場合、外側にリチウム電池取扱ラベルを表示しなければなりません。これは電池単体で輸送する場合だけでなく、携帯電話、ノートパソコン、電動工具、ロボット掃除機、Bluetooth スピーカー、蓄電機器など、電池と一緒に輸送される完成品にも同じく適用されます。このラベルは 2019 年 1 月 1 日をもって旧様式のハンドリングラベル(Lithium Battery Handling Label)を完全に置き換えており、旧様式は現在そのまま受託を拒否されます。
判断の目安はシンプルです。梱包にリチウム電池が入っていて、クラス 9 の危険物として完全な規定で申告していないのであれば、まず間違いなくこのラベルが必要です。完全な規定で申告する貨物には、代わりにひし形のクラス 9 リチウム電池危険物ラベルが必要になります。セクション IB で輸送する電池のように、クラス 9 のラベルとリチウム電池取扱ラベルを同じ梱包に併記しなければならない場合もあります。
見落としやすいのは小型電池です。内蔵のリチウムポリマー電池、基板上のコイン電池、リモコンや水道メーターに使われる使い切りのリチウム電池も、すべて同じリチウム電池の規定の対象になります。越境 EC の小口貨物、サンプル、修理返送品も例外ではありません。「小さな電池が入ったスマホケースが 1 個だけだから不要だろう」と考えて、仕分けハブで貨物全体が差し止められる事例が数多くあります。
2. UN3480/UN3481/UN3090/UN3091 の見分け方
| 国連番号 | 電池の種類 | 包装の形態 | 代表的な貨物 |
|---|---|---|---|
UN 3480 | リチウムイオン(充電式・リチウムポリマーを含む) | 電池単体での輸送 | 輸出用の動力電池、セル、予備バッテリーパック、モバイルバッテリー用の裸セル |
UN 3481 | リチウムイオン | 機器と共に包装/機器に含まれるもの | 携帯電話、ノートパソコン、ロボット掃除機、充電式の電動工具 |
UN 3090 | リチウム金属(使い切り・充電不可) | 電池単体での輸送 | コイン電池、CR123A、ER シリーズの一次リチウム電池 |
UN 3091 | リチウム金属 | 機器と共に包装/機器に含まれるもの | 基板、リモコン、スマート水道・ガスメーター、コイン電池入りの医療機器 |
覚え方のコツは次のとおりです。348x はリチウムイオン、309x はリチウム金属。そのうえで、各組の小さい方の番号が電池単体(3480、3090)、大きい方の番号が機器付き(3481、3091)です。間違えると代償は小さくありません。完成品を電池単体の輸送として誤申告すると、追加検査の対象になったり返送されたりします。
同じ外装箱に「電池を内蔵した機器」と「同梱する予備電池」が入る場合や、リチウムイオン製品とリチウム金属製品が混在する場合は、1 枚のラベルに複数の国連番号を並べて表示できます。もっとも多い組み合わせは、UN 3481 と UN 3091 を同じラベルに併記するパターンです。本ツールが複数選択に対応しているのはこのためで、チェックを入れると番号が横に並び、収まるように文字サイズが自動調整されます。
3. サイズと印刷の要件
サイズは厳格な要件です。ラベルは長方形で、最小 100 mm 幅 × 100 mm 高さと定められています。梱包にどうしても収まらない場合に限り、100 mm 幅 × 70 mm 高さを下回らない範囲で縮小できます。市販で一般的な 105 × 74 mm のロールラベルが、ちょうどこの範囲に該当します。枠は幅 5 mm 以上の赤い斜線帯とし、斜線の向きと赤色の両方がはっきり判別できなければなりません。
印刷でもっとも多い失敗は枠の色が抜けることです。オフィスの白黒レーザープリンターで出力すると赤い斜線が灰色になり、安価な感熱紙では赤がオレンジ寄りに出て数日でピンクに褪色します。空港の貨物ターミナルや船会社はこの点を細かく確認しており、灰色の枠は自動的に受託拒否となります。次に多いのが枠の切り落としです。抜き型の位置ずれで赤い枠の一部が削られ、斜線帯が 5 mm 未満になってしまいます。ロールラベルを印刷する際は、必ず十分な塗り足しを取り、仕上がり位置ぎりぎりまでラベルの内容を詰め込まないでください。
そのほかの要件も確認してください。記号(電池パック+炎)は黒色とし、白またはコントラストのはっきりした明るい地色の上に配置します。国連番号は箱の中身と一致していなければなりません。下部の電話番号は実際につながる番号で、中身の電池について説明できる相手につながる必要があります。ラベルは外装の 1 面に平らに貼り、角をまたいで折り曲げたり、開封フラップや封かん部分の上に貼ったりしてはいけません(開封した瞬間に破れてしまいます)。また、テープ、送り状、バンド掛けで覆われてもいけません。
4. 電池単体と機器付き電池:申告方法の違い
電池単体(UN3480/UN3090、電池のみの輸送)は、リチウム電池輸送のなかでもっとも規制が厳しい区分です。航空輸送では電池単体は除外規定での輸送が認められておらず、クラス 9 の危険物として完全な規定で扱う必要があります。危険物申告書、UN 認証を受けた容器、クラス 9 のリチウム電池危険物ラベルが必要で、リチウムイオンのセル・電池は通常、充電状態(SOC)を定格容量の 30% 以下に制限されます。包装基準によっては Cargo Aircraft Only ラベルの貼付も追加で求められます。海上輸送(IMDG コード)は比較的緩やかで除外規定を利用できますが、それでも 1 梱包あたりの電池の個数、ワット時定格量(Wh)、容器の強度に明確な上限が設けられています。
機器付き電池(UN3481/UN3091)は、さらに「機器に含まれるもの」と「機器と共に包装されたもの(予備電池として本体と一緒に輸送するもの)」の 2 通りに分かれます。後者は同梱できる予備電池の個数に追加の制限があり、短絡を防ぐため 1 個ずつ個別に包装して端子を絶縁しなければなりません。どちらも同じ国連番号ですが、適用される包装基準や 1 梱包あたりの重量上限は異なります。通関書類や輸送書類の品名欄では両者を明確に書き分ける必要があり、実際に返送される貨物のかなりの割合は、品名が曖昧でどちらに該当するのか貨物ターミナルで判断できなかったことに起因しています。
本ツールが行うのは、規定どおりに正しくラベルを描くところまでです。実際にどの申告区分に該当するかは、輸送モード(航空/海上/陸上)、電池のワット時定格量(Wh)またはリチウム含有量、1 梱包あたりの数量によって決まりますので、フォワーダーまたは輸送会社にご確認ください。
5. 貨物が受託拒否・返送される主な原因
- 赤い枠が灰色で印刷される — 白黒プリンターや単色印刷で出力し、斜線枠の色が失われたケース。受託拒否の原因としてもっとも多いパターンです。
- サイズ不足 — 安易に A6 以下まで縮小して全体が 100 × 70 mm を下回った、または斜線帯の幅が 5 mm 未満になっているケース。
- 枠が切り落とされている — 抜き型の位置ずれで赤い枠の一部が失われた、または箱の角をまたいで貼ったために折り目で斜線帯が途切れているケース。
- 電話番号の不備 — 空欄のまま、時間外は誰も出ない固定電話を記載、あるいは中身を把握していない相手につながるケース。
- 国連番号が中身と一致しない — 完成品なのに UN 3480 と表示した、混載なのに該当する 2 つの番号のうち片方しか表示していないケース。
- ラベルが隠れている・貼り位置が不適切 — 箱の封かん部分に貼った、送り状やテープで覆われた、バンド掛けで潰れる位置に貼ったケース。
- ラベルが剥がれる — 一般的なコート紙のタック材を、粉じんの多い段ボールやワックス加工された段ボールに貼り、長距離輸送の途中で端から浮いてしまうケース。
- 完全な規定が必要なのにラベルしか貼っていない — 電池単体を除外規定で輸送し、クラス 9 の危険物ラベルと危険物申告書が欠けているケース。
- 電池本体の表示不足 — 電池そのものにワット時定格量(Wh)やリチウム含有量(g)が表示されておらず、上限内かどうかを検査側が確認できないケース。
6. リチウム電池取扱ラベルとクラス 9 危険物ラベルの違い
この 2 つはよく混同されますが、目的がまったく異なり、互いに代用することはできません。リチウム電池取扱ラベル(本ツールで作成する長方形のもの)は、白地に赤い斜線の枠、黒い電池/炎の記号、国連番号、電話番号で構成されます。除外規定に基づいて輸送する貨物に使用し、荷扱者に「この箱にはリチウム電池が入っているので慎重に扱い、疑問があればこの番号に連絡してほしい」と伝えるのが役割です。
クラス 9 のリチウム電池危険物ラベル(9A ラベルとも呼ばれます)は、100 × 100 mm のひし形(正方形を 45° 回転させた形)です。上半分に電池パックと炎の記号、7 本の黒い縦線が入り、下の角に下線付きの数字「9」が入ります。クラス 9 の危険物として完全な規定で申告する貨物に使用するもので、危険物ラベル体系の一部であり、危険物申告書と UN 認証容器とセットで用いる必要があります。
ひとことで言えば、長方形は除外規定用の取扱ラベル、ひし形は完全申告用の危険物ラベルです。セクション IB で輸送する電池のように、同じ梱包に両方を表示しなければならない場合もあります。さらに包装基準によっては、オレンジ色の Cargo Aircraft Only ラベルの併用が求められます。これら 3 種類はいずれも当社工場で日常的に印刷しているラベルで、一括してセットで製造できます。
7. 日本から発送する場合に確認すること
ここまでは国際的に共通のルール(IATA DGR / IMDG コード)の話です。実務では、どの輸送手段で送るかによって、適用される規制と引受条件が変わります。日本から発送する場合、次の 4 区分で扱いが異なります。
| 輸送区分 | 主に適用されるもの | 実務上の注意 |
|---|---|---|
| 国内の宅配便・路線便 | 各運送会社の引受基準 | 法令より先に運送会社ごとの社内基準が効きます。会社によって条件が違うため、まとめて発送する前に営業所へ確認するのが確実です。 |
| 国際航空貨物 | IATA DGR、航空法に基づく危険物の輸送基準(所管:国土交通省) | 最も規制が厳しい区分です。取扱ラベル・区分・書類の不備がそのまま受託拒否につながります。 |
| 国際海上貨物 | IMDG コード | 航空より制限は緩やかですが、表示義務がなくなるわけではありません。 |
| 国際郵便(EMS など) | 日本郵便の引受条件+宛先国の規定 | 電池単体は引受不可となる場合が多く、機器に組み込まれている場合でも宛先国ごとに条件が異なります。発送前に必ず確認してください。 |
連絡先電話番号の書き方。ラベルに記載する電話番号は、飾りではなく「輸送中に荷扱者が実際にかけてくる番号」です。国際発送では国番号を付けて +81-3-xxxx-xxxx の形式にし、営業時間外や時差のある時間帯でも応答できる番号を選んでください。担当者個人の内線だけを書いて誰も出られず、貨物が空港で止まるのは実際によくあるトラブルです。
ラベルの言語について。取扱ラベルの図記号(電池/炎のマーク、赤い斜線枠)と国連番号は国際的に共通の様式で、日本語に置き換える必要はありません。国内向けに「リチウム電池在中」などの日本語表記を併記するのは差し支えありませんが、規定の様式そのものを日本語に変えてしまうと国際輸送で通用しません。
一次情報の確認先。規制と各社の引受基準は改定されます。実際の発送前には、国土交通省が公表している危険物輸送関連の情報、利用する運送会社・航空会社の最新の引受条件、国際郵便の場合は日本郵便および宛先国の規定を、そのつどご確認ください。本ページの内容は版下作成の参考としてご利用ください。
免責事項:本ツールで作成したラベルは、参考および版下作成を目的としたものです。輸送上の適合性については、必ず輸送会社および最新の適用法規にてご確認ください。
よくある質問
どのような貨物にリチウム電池取扱ラベルが必要ですか?
リチウム電池取扱ラベルのサイズ要件は?
リチウム電池取扱ラベルとクラス 9 の危険物ラベルは何が違いますか?
日本から海外へリチウム電池を送る場合、どの規制が適用されますか?
国内の宅配便でリチウム電池を送るときもラベルは必要ですか?
ラベルの電話番号は日本語対応の番号でよいですか?
使い方
リチウム電池取扱ラベルの作り方
- 国連番号を選ぶ:梱包の中身に合わせて UN3481・UN3480・UN3091・UN3090 を選びます。混載の場合は複数選択できます
- 連絡先電話番号を入力する:この貨物の電池について情報を提供できる、実際につながる電話番号を入力します
- ラベルのサイズを選ぶ:標準の 100×100 mm、または梱包が小さい場合の縮小サイズ 105×74 mm を選びます
- ラベルをダウンロードする:「SVG をダウンロード」または「PNG をダウンロード(300 DPI)」を押して保存し、カラーで印刷します